3月16日夜、ついにE351系定期最終列車の時を迎えることになりました。
大月から折り返し、下りラストランのスーパーあずさ33号に乗車して松本に戻って来る行路で最後の乗車をしてきました。
E351系 特急 スーパーあずさ32号。
大勢に見守られる中、いつもよりゆっくりと入線してきました。
上り最終はS1・S21編成。
ホームの先頭は入線前からごった返していましたので、早々に乗車し発車の時を待っていました。
そして、18:35定刻通り発車。
ホームからの見送りをうけながら、入線同様にゆっくりと発車していきました。
乗ってしまえばいつものE351系に変わりはありませんが、引退を知らせる車内放送や車内案内表示があり、ラストランの空気感を醸し出しているようでした。
189系とすれ違い。
下諏訪ではムーンライト送り込みのN102編成を追い抜き。
それにしてもN102、いったいどれだけ後輩の引退を見てきたことでしょう・・・。
列車は順調に進み、あっという間に甲府に到着。
同世代であり、E351系の中でも思い入れの強かった量産先行車に別れを告げ、後続のかいじで大月へ。
E351系 特急 スーパーあずさ33号。
下り最終はS4・S24編成。
この編成にはよく乗った印象がありました。
撮影では晩年、付属編成の先頭上部がグレーに塗装され、アクセントになっていたのが特徴でした。
大月から松本までは1時間40分ほど。
これがまさしくE351系最後の乗車。
乗り慣れた車両、見慣れた車内、いつもとなんら変わらないE351系での帰り道。
しかし、翌日からはそんな「いつも」の光景はなくなってしまうわけで・・・。
引退を思うと寂しくも感慨深く、色んな思いが交錯しているようでした。
そして、松本到着。
松本ホームにたたずむ姿もいったん見納め。
時刻は23時近くですが、このまま長野に回送されるとあってかE351系を見送る人でにぎわっていました。
で、あきらめの悪い私は駅前の駐車場から出発!
高速で一路、冠着駅へ。
E351系。
停車時間のある冠着駅、何とかその姿をとらえることができましたが、なんせ暗くて・・・。補正しまくりでこんな仕上がりにしかなりませんでしたが、いい思い出になりました。
ともあれ、これにてE351系の定期運用はすべて終わってしまいました。
独特なフォルムをはじめ、見栄えのいい愛称表示や、最大の特徴である振子など、撮影にも乗車にも大変魅力的な車両でした。
沿線住民としては身近な存在でありつつ、幼いころから「いつか乗ってみたい」と思わせる憧れの存在でもありました。
1日最大、松本-新宿2往復半、起伏や曲線の多い過酷な路線のフラッグシップとして24年間を走り切ったE351系に称賛を送り、心から感謝したいと思います。